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2008年01月12日

世阿弥と陸游とフラクタル:アンチ「アンチエイジング」1

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本日の書籍世阿弥の「風姿花伝」、陸游の漢詩「落梅」、カオス理論。最近の「アンチエイジング志向」に疑問を投げかける、かもしれない書籍。

「風姿花伝」はご存じ、室町時代の能楽師である世阿弥の著。
基本的には「どのように能を演じたらよいか、能とは何か、申楽とは何か、どうあるべきか」的な芸術書として有名なようですが、最初の「年来稽古條々」などは読み方によっては芸術論というよりは人生論のようなもの。

古文とは言っても室町時代の文章は現代語にかなり近いので読みやすいと思います。

今回の記事がすごく長くなったので2つに分けました。ご了承下さい。

最初に「風姿花伝」から少し抜粋します。「時分の花」と「誠の花」とを意識して読むとわかりやすいです。

風姿花伝 (岩波文庫) 年来稽古條々より
七歳
この藝において、大方、七歳をもて初めとす。この比(ころ)の稽古、必ず、その者自然とし出(い)だす事に、得たる風体あるべし。
(略)

十二、三より
・・・(略)・・・童形(とうぎょう)なれば、何としたるも幽玄なり。聲も立つ比なり。二つの便り(=童形・聲立つ)あれば、わろき事は隠れ、よき事はいよいよ花めけり。・・・(中略)・・・さりながらこの花は、誠の花には非ず。ただ、時分の花なり。(略)

十七、八より
・・・(略)・・・先(ま)づ、聲変わりぬれば、第一の花失(う)せたり。体も腰高になれば、かかり(=童形の美しさ)失せて、過ぎし比の、聲も盛りに、花やかに、やすかりし時分の移りに、手だてははたと変わりぬれば、気を失う。・・・(略)・・・この比の稽古には、ただ、指をさして人に笑はれるとも、それをば顧みず・・・(略)

(略)

五十有余
・・・(略)・・・「麒麟も老いては駑馬(どば)に劣る」と申す事あり。さりながら、誠に得たらん能者(のうしゃ)ならば、物数はみなみな失せて、善悪見所は少(すくな)しとも、花は残るべし
亡(なき)父(=観阿弥)にて候ひし者は、五十二と(申しし)五月(十九日)に死去せしが、その月の四日の日、駿河の國浅間の御前にて法楽仕(つかまつ)り、その日の申楽、殊に花やかにて、・・・(略)・・・物数をば早や初心に譲りて、やすき所を少な少なと色へてせしかども、花はいや増しに見えしなり。これ、誠に得たりし花なるが故に、能は枝葉も(少く)、老木(おいき)になるまで、花は散らで残りしなり。・・・(略)・・・


わかりづらいかもしれないのが「やすき所」ですが、これは「自分がやりやすいもの(≒演じやすいもの)」の意味です。
途中の年齢もあるのですが略しました。

「誠の花」はイデア論的ですが、イデア論と決定的に違うのは、個人の稽古によって誠の花を得るところで、プラトンよりはアリストテレスに近いです。

今風に言えばライフステージ、つまり年齢によってその時々にふさわしい稽古の仕方がある、ふさわしい役所がある、ということです。

「十七、八」の冒頭がアンチエイジング流行の発祥じゃないかと思えるのは、若いことはそれだけで尊く、そしてそれを惜しむ気持ちは昔から誰にでもあるはずで、けれども、それをサプリメントなどで「ムリヤリ若い頃に近づける」というのは愚かしく、稽古を重ねて得た(=努力で得た)「誠の花」があるなら、年齢に関係なく花はあるというのは、まさにアリストテレス的です。

「枝葉も少なく、老木になるまで」あたりは、一本筋が通っていれば(アイデンティティが確立していれば)花は残ると読んでしまうのは個人的な見解ですが、確かにそういうものはあると思います。

上手く年を取る人と、そうでない人とがいるように感じます。

漢詩でも「花」に関する詩では若かった自分や世代交代を惜しむ詩も多く、有名な劉希夷(りゅう・きい)の「紅顔の美少年」は日本人にも馴染みがあります。

年年歳歳花相似 (年々歳々 花相似たり)
歳歳年年人不同 (歳々年々 人同じからず)
寄言全盛紅顔子 (言を寄す 全盛の紅顔子)
応憐半死白頭翁 (応(まさ)に憐れむべし 半死の白頭の翁を)
此翁白頭真可憐 (此の翁 白頭 真(まこと)憐れむべし)
伊昔紅顔美少年 (伊(こ)れ昔 紅顔の美少年)

とても感傷的。

そういった中で多少珍しいのが陸游の「落梅(らくばい)」
今回は横書きです。

漢詩一日一首 (春) 平凡社ライブラリー 619より
酔折落梅一両枝 (酔うて落梅の一両枝を折る)
不妨桃李自逢時 (桃李の自ら時に逢うを妨げず)
向来冰雪凝厳地 (向来 冰雪の凝る厳しき地に)
力斡春回竟是誰 (力(つと)めて春の回(かえ)るを斡(すす)むるは竟(つい)に是れ誰ぞ)


第2句(承句)がわかりづらそうですが、桃やスモモというのは時期の良い頃(=春)に(その時期が暖かく良い季節だというのを知っているかのように)咲くのをとやかく言うつもりはない(=「それはそれでいいんだけど」)、くらいの意味。

第3句(転句)の「向来」は「向かい来たりて」なので、日本語で近い単語は「従来」「元来」くらいでしょうか、「今までもそうだけど」、氷が張ったり雪深かったりする寒さ厳しいこの土地で。

第4句(結句)の「回」は現代中国語でも回家でback home、家に帰るの意味(電車などの「回送」の「回」)なので、寒さの厳しいこの土地に、春を呼ぶ(季節を春に還そうと頑張っている)のは誰だろうか(=梅である)。

桃やスモモを「時分の花」とするなら、梅は「誠の花」。
別の詩人の詩、「又見新花発故枝(又見る 新花の故(ふる)き枝に発(ひら)くを」などは「風姿花伝 稽古之條々 五十有余」を彷彿とさせますが、花は散るからこそ翌年再び花開く
そしてまた、陸游が詠ったように、冬を春に還そうと新しい(その年の)花を咲かせようとしていると梅を見るなら、人間も又同じことだと言えるわけです。

風姿花伝 (岩波文庫) 花伝第七別子口伝より
物数を極めずば、時によりて、花を失ふことあるべし。喩へば、春の花の比過ぎて、夏草の花を賞翫(しょうかん)せんずる時分に、春の花の風体ばかりを得たらん為手(して)が、夏草の花はなくて、過ぎし春の花をまた持ちて出でたらんは、時の花に合うべしや。これにて知るべし。・・・(略)・・・しかれば、花伝の花の段に、「物数を極めて、工夫を盡(つく)して後、花の失せぬ所をば知るべし。」とあるは、この口伝なり。・・・(略)・・・「花は心、種は態(わざ)」と(書ける)も、これなり。・・・(略)・・・


「為手(して)」は能での主役のことです。
「態(わざ)」は文字通り「技」、役所(やくどころ)をたくさんこなすことが種になり、そして花が咲くというわけで、たくさんの経験をしたこと(≒長く生きたこと)が花を咲かせる元になるわけです。

「時分の花」はそれはそれで「幽玄」なわけですが、アンチエイジング=「時分の花」を保持しようとあがくより、「誠の花」を得るための経験や努力も必要だろうと。

アンチ・アンチエイジング
そんな気がします。

人生を四季に喩えるなら、青春(東の色=青+東の季節=春)という言葉の通り、若い頃が春で年を取るにつれて冬に向かっていくわけですが、それぞれの年代でもそれぞれの四季があるはずで、そしてまたその四季によって咲く花は違うわけです。

こう考えると、カオス理論でよく出てくるフラクタル図形が連想されるんです、個人的には。

きりが良いのでここで一度記事を切ります。
これだけでも十分長いんですが、次の記事に続きます・・・すみません。

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