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2007年11月04日

本日の漢詩〜Arthur Waley「Chinese Poems」の感想も含めて

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//
李白(過去記事)で紹介した「Chinese Poems」を購入してみました。
いやぁ。当然のことながら、原文なし。そして、作者名が英語読みに訳されていて・・・
せめてピンイン表記にしてくれれば・・・



chinesepoems1.JPGまず、原文と突き合わせたい時には題名も英訳されているので
作者という手がかりしかないわけですが、
これがまた英語読み。現代語のピンインだとLi Paiとなる李白も、
何故かLi Poとなっています。
右の写真が掲載作者のリスト(クリックで拡大)。
なんとか判りそうなのはT'ao Ch'ien(陶潜=陶淵明)、Li Yu(陸游)あたり。
Changという名字は何となく判ると思いますが、Hsiehって何て読むんだろ。
T'saoは現代ピンインだとcaoかzaoかなぁ。微妙・・・

chinesepoems0.JPG中身のある1ページ。う〜ん。
題名の下に作者の生きた期間が書いてあるので、
この小さな記述が最大の手がかりになります。
ところで、日本人の好みと違うんでしょう、選詩が微妙にマイナー路線。
英文から原文を推測するのは楽しいですが、平仄まで知っていないとかなり厳しいです。

というわけで、よっぽど漢詩に詳しくない限り原文を特定するのは相当苦しい。
純粋に趣味として原文を突き止めたり、
英語や漢詩を観賞したりするのが好きな人は別として、
突き合わせて読みたい人にはあまりお勧めできません。

やっぱり最初は「「李白」 アーサー・ウェイリー 小川 環樹」のような日本語訳がいいかもしれません。


ところで、今回はこの中でとりあえずわかったものを取り上げてみようと思います。

李白「自遣」
以下縦書き

鳥 醉 落 対
還 起 花 酒
人 歩 盈 不
亦 溪 我 覚
稀 月 衣 暝

以下横書き(Arthur Waleyの訳)
SELF-ABANDONMENT
I sat drinking and did not notice the dusk,
Till fallling petals filled the folds of my dress.
Drunken I rose and walked to the moonlit stream;
The birds were gone, and men also few.

対酒不覚暝
→酒に対せば 暝(たそがれ/日の暮るる)も覚えず:読み下し
→酒を飲んでいると日が暮れてきたことにも気がつかず:現代語訳
→I sat drinking and did not notice the dusk,:英訳

暝は「瞑想」の瞑ではありません。
目偏ではなく日偏の方で、訓読みをすると「くら・い」、つまり「暗い」と同義です。

とりあえず読み下しについてですが、
冒頭「酒に対して」と読んでもいいんですけど、
李白のような酒好きの場合は
「酒を飲んでいると他のことは忘れてしまう」ような意味を込めて
「対せば」としました。

ですので、辺りが暗くなってきたことにも気がつかなかったという意味で
「暝」は「たそがれ」或いは「日の暮るる」と読むのが適当ではないかと思います。

その暝ですが、あ〜duskか。dusk使うんだなぁ。そうなんだ。
さすがにネイティブは語彙が違うなぁ。

落花盈我衣
→落花 我が衣に盈(み)つ:読み下し
→花びらが衣に降り積もっている:現代語訳
→Till fallling petals filled the folds of my dress.:英訳

「盈」は「満」と同義。
ただし自動詞として使うようなので、「満たす」ではなく「満つ」にしました。
英訳では他動詞のfillが使われています。

ところでこの英訳でなるほどと思うのは、
第1句とのつながりとしてきちんと訳されていること。
詩なので冒頭が大文字になっていますが、
tillを使って「落ちてくる花びらが着物のひだを満たしてしまうまで(日が暮れるのも忘れて飲み続けていた)」ってな意味にしています。

foldは折り目の意味ですので、着物のひだくらいの意味だと思います。
こういう細かい表現はやはりさすがに英国人っす。

個人的には、時系列順に並べるとすれば
第2句で「ふと着物に目をやって降り積もった花びらに気がついた」ことから
辺りを見回して第1句「あ〜、暗くなってたのか(暗くなるまで飲んじゃったなぁ)」と思って、
その後の句に続いていく感じがするんですが、
それを英語に余り詳しくない人間がしかも詩に訳すと野暮ったくなる気がするので
なるほどねぇと思った次第です。

醉起歩溪月
→醉起して(若しくは酔ゐより起きて) 溪月に歩めば:読み下し
→酔った足で(若しくは酔いも覚めてきて)、谷川にかかる月を眺めつつ散歩する:現代語訳
→Drunken I rose and walked to the moonlit stream;:英訳

ここは解釈が分かれるでしょうが、
英訳では
酔[副詞]+{起[V], 歩[V]}と解釈しています。

読み下しと現代語訳では両方書いておきましたが、
英訳でない方の解釈としては
酔[S]+起[V], (我[S]+)歩[V]+溪月[副詞]です。

「起(qi)」は現代中国語で「立ち上がる」意味もありますが、
「(病気などから)立ち直る」意味もありますので、微妙なところ。

文法的な語順として、「酔」を名詞として捉えると
「酔いが立ち直る」となったり「酔いがわき起こる」みたいになってしまうので、
副詞として捉えた方が自然な気がします。

また、前述の時系列から言っても
暗くなってしまったことにやっと気がついて、
その後で月明かりの中を散歩しているわけですから、
相当量の酒を飲んで酔いが覚めるのに時間的な余裕もなさそう。

というわけで、大変野暮ったい解説で恐縮ですが、
とりあえず英訳の方の文法を支持してみました。

どちらに捉えても別にいいと思うんですけど・・・

鳥還人亦稀
→鳥還(かへ)りて 人亦(また)稀(まれ)なり:読み下し
→鳥は巣へ帰ったのだろう姿が見えず、人の姿もまた見えない:現代語訳
→The birds were gone, and men also few.:英訳

あまり解説の余地がありませんが、静かな情景を描写した結句です。
ほろ酔いなのか泥酔なのか定かではありませんが、
花びらが散っているということは春の夜なのでしょう。
おそらくまだ寒いでしょうから、このあたりで少し酔いも覚めてくる頃なのかもしれません。

静かだなぁと思うか、寂しいなぁと思うかは人それぞれでしょうが、
個人的には春のおぼろ月夜となればほろ酔い加減で「静かだなぁ(月がきれいだなぁ)」が適当な気がします。

秋の月と春の月では全然印象が違います。
今回は季節はずれの春の詩になってしまいましたので
ちょっとイメージが掴みにくかったかも。

最後になってしまいましたが、「自遣」は「自ら遣(や)る」、
「遣る」は「憂さをはらす」ですので、
「一人で憂さ晴らし」「自分で(心の)傷をいやす」くらいの意味でしょう。
色々言いながら「ただ酒飲みたいだけじゃん」と言ってはいけません。
李白から酒を取ったら何も残らないくらい(失礼)、酒は重要な要素だと思います。

個人的にはビールをコップに一杯くらいは飲めるといいなぁと思うこともあるんですが、
経済的には酒が全く飲めないことが幸いしていることも多くて、
李白ってそんなに大金持ちじゃなかったはずなので、
本当に酒ばっかり飲んでたのか疑問。
それとも酒の値段がやたら安かったのか、自分でどぶろくを作っていたのか・・・


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