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2007年10月17日

英語(UK)版ハリポタの一節を日本の古語に訳してみる試み:表現編5

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//
今回は3回目(過去記事)でちょろっと触れていた「我慢する」の表現です。
だいぶ時間があいてしまってスミマセン。

・しのぶ
・たふ
・こらふ
(※どの古語がどの文章に適切か考えて読むといいかも)
Harry was bursting to say that he's rather live in an orphanage than with the Dursleys, but the thought of Hogsmeade form stopped him. He forced his face into a painful smile.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (UK) p.31より

・・・he could not prevent hot tears spilling from his eyes.
Harry Potter and the Half-Blood Prince (UK) p.600より

He had both jumped and tried to prvent himself from jumping・・・(略)

Harry, both arms shaking now, as he fought to keep his wand still,・・・(略)
・・・he concentrated as he had nver done in his life, on forcing that bead of light right back into Voldemort's wand・・・(略)
・・・his face screwed up with the effort of holding the wand.
Harry Potter and the Goblet of Fire (UK) p.255 / p.722 / p.723〜p724より

He also felt dimly that this was between himself and Umbridge, a private battle of wills, and he was not going to give her the satisfaction of hearing that he had complained about it.
・・・(略)・・・
He let no gasp of pain escape him, however・・・(略)
Harry Potter and the Order of the Phoenix (UK) p.299〜p.300より

he would have to endure this term after all the 'Chosen One' rumours in the Daily Prophet,・・・
Harry Potter and the Half-Blood Prince (UK) p.130より


たふ」を岩波古語辞典でひくと、

<<タ(手)アヘ(合)の約。自分に加えられる圧力に対して、その圧力に応ずる手段をもって対抗する意。類義語シノビは、目立たないように、自分の気持ちを押しつけてこらえる意。>>

とあります。

ここから、「しのぶ」は感情を我慢することに使うことが判ります。

ですので、引用中の
・He forced his face into a painful smile(怒りたいのをぐっと我慢)
・he could not prevent hot tears spilling from his eyes.(涙をおさえきれず)

などは「しのぶ(忍ぶ)」が適当だと思います。

後者の方は「こらえきれずに涙が流れてしまった」に近い表現ですが、
古文では「忍ぶれど涙落つ」と同じような表現、「忍び余る(りて)涙落つ」とも言います。

こちらは「忍び余る」という複合動詞ですが、「隠しおおせず、表面に出る」の意味ですので引用部の英語にはしっくりくるかもしれません。

似たような古語に「念じ余る」があります。
そもそも「念ず」というのは「祈る」意味もあるのですが、
心の中に何かを思っていることを表現する単語なので、
「しのぶ」と同じように感情を抑えて我慢する意味があります。
ですので、「念じ余る」で「こらえきれない」の意味になります。

「余る」は現代語でも「手に余る」「目に余る」などと使うのでわかるとは思いますが、〜できない意味の接尾語みたいなもんです。

この「念ず」の複合動詞は他にも「念じ過ぐす」があります。
こちらは「気持ちを抑え、我慢して時を過ごす」意味です。
つまり、上記2行の引用のうち、前者の方はこの「念じ過ぐす」が妥当。

あらすじを知らないとわからないかもしれないので要約すると、
外出許可証(Hogsmeade form)に保護者のサインが必要なハリーですが、
サインして欲しい旨を伯父バーノンに申し出たところ、
ハリーの天敵たる伯母がダーズリー家に1週間滞在する間おとなしくしていたらという条件を出されます。
滞在期間中のべつハリーを貶める伯母に対して、ハリーは怒りをぐっとこらえ続けますが・・・

この伯母の滞在期間はハリーにとっては「念じ過ぐす」以外に選択肢がなかったわけです。


たふは上で辞典の引用をしましたが、もう一度書いておくと、
<<タ(手)アヘ(合)の約。自分に加えられる圧力に対して、その圧力に応ずる手段をもって対抗する意>>
「ささえとめる。防ぎ止める」「持ちこたえる。じっとこらえる」の意味があります。

こらふ」も同じような意味なのですが、これも辞典から引用してみます。

<<コリ(凝)アヘ(合)の約。相手の仕向けて来るに合わせて、じっと凝りかたまって、それに堪える意>>
「たえる。もちこたえる」「我慢する。忍耐する」とあります。

「たふ」も「こらふ」も同じアヘ(合)の意味が含まれています。
漢字を当てると、「たふ」は「勝ふ」または「堪ふ」、「こらふ」は「堪ふ」で、どちらも「堪」という文字が当てられます。

ほぼ同じような用法なのですが、違いを語源の部分から考えると、
「たふ」は積極的な動作(作為)を伴っている、〜しようと頑張る感じ
「こらふ」は今ある状態を維持するのに踏ん張る、〜しないように踏ん張る感じだとは思います。

英語で言うと「たふ」がfight to〜、「こらふ」がtry to keep〜あたりになるんではないかと思います。

引用では、
・tried to prvent himself from jumping
(服従の呪いをかけられた状態で「跳べ」という命令に逆らおうと)

・he fought to keep his wand still
・the effort of holding the wand
(強い魔法でひどく震える杖を)

・forcing that bead of light right back into Voldemort's wand
(光の粒をヴォルデモートの方へ押し返そうと)

「たふ」「こらふ」のどちらでも大丈夫そうな感じです。

ただ、「こらふ」は物にも使うことがあります
「鎧はこらへたりけるか」などと使います。
「物が壊れずに保(も)つ」ことに使います。
この引用で言えば「杖はこらへたりけるか」と使えるということです。

では、以下のような引用ではどうでしょう。

'It's no wonder no one can stand her,'
Harry Potter and the Philosopher's Stone (UK) p.187より

'・・・(略)but I will not tolerate your behaviour!・・・(略)'
Harry Potter and the Goblet of Fire (UK) p.562より

stand / tolerate共に「我慢する」「耐える」の意味ですが、
この場合は恐らくですが「たふ」を使うと思います。

前者は「彼女(の性格や態度)に耐えられる奴なんかいないよ」
後者は「おまえの態度(振る舞い)には我慢ならない」もしくは「大目に見ないぞ」です。

こういう「人」に対する評価など、一般的に我慢するの意味で使うのは「たふ」だと思います。

ちなみに、「たふ」には「能力がある」「成し得る」という意味もあって以下のような文章ですと「才能がない」と訳すとしっくりくるかも。

さばかりさかしらだち真字書きちらして侍るほども、よく見れば、まだいとたへぬこと多かり
(紫式部日記)

次回やろうと思っている表現なんですが、
「さかしらだつ」は「賢(かしこ)ぶってる」ですので
「かしこぶってるけど本当は才能ないくせに・・・」のような文章です。

中学・高校の古文というと、なんだか芸術的だったりしゃっちょこばった物ばかり教科書に載ってる気がしますが、このように人の批評・批判のような文章もありますので、読んでみると面白いと思います。

というわけで、今回はおしまいです。

今回引用した本は以下の通り。


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