カテゴリ
最近の記事
管理人
kappa-s.jpg
名前:nyatto
twitter:http://twitter.com/nyattoh
Facebook:http://www.facebook.com/nyattoh
FBレター:http://fb-letter.com/100002151358967.html
一言:

持ち前の中途半端さが全面に出ています。
あんまり突っ込まれるとぐぅの根も出ませんが、
何かあったらお気軽に書き込んでください。

コメントはスパム対策で一部ですが承認制にしてある記事があります。ご了承下さい。
ツイッター始めました。
Facebookの情報をメールでお届けします

内藤
過去ログ
リンク集
□個人的リンク
VabooLog2011
異邦人の食卓
アラフォー男子のウチのゴハン
アートルーム ヘアビジョン
Look at me.
本と文化の街 スーパー源氏
(古本・書籍検索ポータル)


■相互リンク
・「eguegu-Photo
・「詠う鯨
・「電脳生活で健康維持
・「やくにたたない?PCブログ
・「ジャパネットたかたの通販ガイド

■メーカ
NEC
SHARP
ソニースタイル
TOSHIBA
富士通
Panasonic
日立
エプソンダイレクト
Lenovo
日本hp
Dell
ソーテック
オンキヨー
ASUS Shop

■BTO・パーツ屋
グットウィル
韋駄天PC Online Shopping
エーチャージ
クレバリー
サイコム
TWOTOP
ドスパラ
ハーキュリーズ
パソコン工房
T・ZONE
VSPEC
フェイス
BLESS
フロンティア
マウスコンピューター

■中古
ソフマップ中古販売
ソフマップ・ドットコム 買取りサイト

■ショッピングモール
Amazon
楽天
【Yahoo!ショッピング】おすすめ情報
ライブドアデパート

タグクラウド
TOP  >  読書とか文芸関係  > 

2007年10月12日

本日の漢詩〜李白:度量衡とArthur David Waleyのこと

このエントリーをはてなブックマークに追加
//
今日も秋の詩です。
今まで怪しい英訳してきましたが、今日はArthur Waley(アーサー・ウェイリー)という、漢詩の英訳をしていた人のことに触れようと思います。

まずは李白の「秋浦歌(しゅうほのうた)」より。

以下縦書き。

何 不 縁 白
処 知 愁 髪
得 明 似 三
秋 鏡 箇 千
霜 裏 長 丈

白髪三千丈
→白髪(はくはつ) 三千丈(じょう):読み下し
→白髪が三千丈(9.33km)もある
→Thirty thousand feets, the long gray hair(詩なら動詞無しでよいのか?)

三千丈には諸説あるみたいですので、詳しくはWikipedia「白髪三千丈」参照。
ここでは額面通りの解釈でいきます。(有り体に言えばめんどくさい)

李白は唐の時代の詩人です。
中国では秦の始皇帝が度量衡を変えたことに始まって歴代の皇帝(新しい国を作ったときに)は独自の度量衡を決めています。
「単位」さえも自分で決められちゃうぜーというのが、国というか世界を司る証ということなんでしょう。
「前の国(奴)と同じ度量衡を使うなんてそいつに屈服したみたいで嫌!」ってな感じでしょうか。

唐の時代の1丈(じょう)は、現在のメートル法で約3.11mです。
というわけで、3,000×3.11mということで9km以上あるということになります。

英訳ではこれをfeetに換算してみました。
例えばハリポタではメートル法は出てきません。
イギリスやアメリカでは(長さの単位なら)inch/feet/mileなどの単位が一般的です。
例によってWikipediaですがヤード・ポンド法に詳しく書いてあります。

で、普通に考えるとkm単位だったらmile(マイル)を使うところなんでしょうが、三千丈の3,000という「とても長い」ことを表現したかったので敢えてfeet(フィート)を使ってみました。
thousandが使えるし。
ちなみに、マイル換算なら5.8mileくらいになります。

大リーグの球速なども、時速mile/hであって、km/hでないので日本人にとっては判りづらい。
155キロの速球というとピンときますが、96マイルの速球と言われてもよくわかんない。

あ、それとthousand思い出したんですけど、「南の」という形容詞のsouthernですが、
発音は[s∧∂ern](発音文字に近い文字を使ってみましたが・・・)で「サザン・オールスターズ」の「サザン」が日本語の発音では近いんですが、
何故かドレッシングの名前は「サウザン・アイランド」になってますよね。ローマ字読みしてもいいですが、なんか微妙。
気になるものの一つなんですけど・・・

そういうことでかなり脱線しましたが、とにかく白髪がそんなに伸びちゃったということです。

縁愁似箇長
→愁(うれ)いに縁(よ)って 箇(かく)の似(ごと)く長し:読み下し
→愁いた年の長さと共にこんなにも伸びてしまった:現代語訳
→Long sorrow have made the gray hair long.:英訳(→後述)

「縁」はbecause ofの意。
「愁い」ですが、古語で言えば「もの思ひ」くらいになると思います。
古語での「愁う」は活用形の違いで意味も違います。
鎌倉時代以前の「愁ふ」は下二段活用、「愁へて」などと使い、「(心配事などを人に)訴える・愚痴る」ような意味が強い。
その後は「愁ひて」の上二段活用となって、ほぼ現代語と同じような意味になります。

ですので、ここでの「愁い(名詞)」をそのまま古語として使うと「(心配事などの)訴え」のような意味になってしまうので、「もの思ひ」、心の中に思いを抱えている状態の方が適切かと思います。

さて、読み下す場合は「箇くの似く長し」にするしかないなと思うんですが、日本語としたら「長きことかくのごとし」の方がしっくりくるかなぁ。
long like thisのような言い方。

ところで、「悲嘆によって白髪になってしまった」などは
sorrow turns one's hair gray(white)
(「あしたのジョー」のホセ・メンドゥーサ戦を思い出しますよね??)
と言うんですが、ここでは「長くなった」わけですから少し違います。
ちなみに、turnは信号の色の時にも使いますが、モノの質や外観が変わることに使います。
或いはまた化学反応で〜に変化するような時、例えば牛乳がチーズに変化するような時にも使います。

長さについてはどうなのかよくわかりませんが、turnというのはしっくりこない気がしたのでmakeを使いました。

ところで、〜なほど〜だ。
という構文として the more(比較級) 〜, the more(比較級) 〜があります。
なので、
the longer the sorrow have been, the longer the gray hair have been getting.
とかなんとか、うろ覚えです。

the gray hair is getting longer and longerとか、なんかそんな風に言ってもいいかも。
どんどん伸びているという感じをより一層高めます(?)。

最後は2句連続でないと意味が通らないので一緒にやります。
不知明鏡裏
何処得秋霜
→知らず 明鏡の裏(うち) 何処(いづこ)よりか 秋霜(しゅうそう)を得たる:読み下し
→鏡に映る人物(老人)は、どうして(いつの間に)こんなに白髪が増えてしまったのだろう:現代語訳
→I didn't recognized what is reflected in the mirror. Where the frost (that is on the head of the reflected old man) came from?

現代語訳・意味については説明的になってしまいましたが、要は「鏡を見て驚いた」ということを言いたいわけです。
「こんなに白髪増えてたの?」「コレ誰よ?」「年取ったなぁ」ということです。

読めるとは思いましたが「裏」は「うち」と一応ルビ振りました。
内裏・脳裏・庫裏など、現代でも「内」という漢字と同じ意味で色々使われます。
現代中国語でも、「冷蔵庫裡有〜」で「冷蔵庫の中に〜がある」の意味です。冷蔵庫は・・・「冷蔵庫」じゃなかったかもしれません。古い記憶なのでスミマセン。
(「裡」と「裏」は衣をヘンにするか上下に分けるかの違いだけで同じです)

これを読むと「鏡像」という言葉を連想するんですが、高校時代に読んだ「クラインの壷」がすごく印象に残っています。
ホラー小説かミステリー小説か微妙なジャンルですが、
バーチャルリアリティ装置のモニタになった主人公が、
仮想世界と現実世界との区別がつかなくなってしまうお話です。
最後に主人公は鏡を見ながらこう思います。
「自分の瞳を自分でのぞき込むことは誰にも出来ない。鏡の中の自分と鏡を覗く自分、どちらが鏡像かなんて誰にもわからないじゃないか」と。

作者は岡嶋二人。「おかしな二人」のもじり。二葉亭四迷(くたばってしめぇ)と同じようなもんです。
実際徳山氏と井上氏の二人で執筆していたんですが、
随分前に解散してしまって、「クラインの壷」系統の作品を井上氏(下の名前を夢人と改名)が今も書いている・・・はず。

題名となった「クラインの壷」は、メビウスの環の3次元版。
実際に作ることも可能らしいです。確か講談社ブルーバックス「トポロジーの発想」に絵が載ってました。
こちらは数学関連の本になるのでこっちの記事に書いた方がよかったか。

長々と脱線しましたが、こういう漢詩や日本の古典作品を英訳して紹介していた人がいます。

いつも参照している本「漢詩一日一首」にも載っているんですが、Arthur Waleyというイギリスの人です。
この人の詳しい履歴などはWikipediaの当該ページを参照してください。なかなか面白い人物です。

この人は今回の漢詩についても、三千丈という大げさな表現に言及しています。
李白」という岩波新書が出ています(古いです。古本くらいしかありません)が、この本で読めます。日本語訳です。

以下、少し書籍の紹介です。
Chinese Poems (ペーパーバック)
こちらは洋書です。持ってません。欲しいです。
題名の通り、漢詩の本です。
イギリスではウケがよかったらしくて、きっと詩的でステキな英訳が載っていることでしょう。
この記事とは大違いであること間違いない。
170 Chinese Poems
「古今詩賦」という表紙がかっこいい。というか、170 Chinese Poemsよりはこっちの題名の方がわかりやすいかも。
これも洋書ですが、多分訳詩ばっかり載せてある詩集みたいな本ではと思います。
「賦」という漢字が列挙する意味だったと思いますので。
取り寄せなんですけど、お金があったら買いたい。


The Tale Of Genji (Dover Thrift Editions)
この人、源氏物語も英訳してます。こっちの評価も高いみたい。
Amazonで「なか見」というちょびっとだけ中の文章を閲覧できるので興味があればどうぞ。
右の写真か上のリンクから当該ページに飛べます。

最初の「桐壷」の部分を読むとけっこう面白いですよ。
源氏物語の冒頭は暗記している人も多いと思いますが、「いづれのおほんときにか〜」の下りを覚えていれば、その言葉のテンポと英訳がなんとなく近いと思えるかも。
ちなみに、桐壷の桐はそのままKIRIと書かれていて、それに注釈がついていたりします。
「へ〜〜〜〜」と新鮮な感じ。


この人自身の研究もされていて、源氏物語に魅せられた男―アーサー・ウェイリー伝 という本も出ています。

読書の秋ということで本の紹介でした。
こういう記事書くのって意外と大変で、(あ〜中学以上の教諭・教授は大変だね)と思ってます。
文句つけるのは簡単ですけど、やっぱり自分がこういう下準備するのは大変です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted at 17:15 | このブログの読者になる -| 更新情報をチェックする | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書とか文芸関係
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/60332094

この記事へのトラックバック

英標解説音声データ追加しました
Excerpt:  英文標準問題精講の練習問題36〜46の解説音声データを追加しました。  英標の解説音声データは以下のURLからダウンロードできます。  →http://www.shozemi.com/daiga..
Weblog: 湘南ゼミナール大学受験コース ライブラリー
Tracked: 2009-08-18 23:12
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。