カテゴリ
最近の記事
管理人
kappa-s.jpg
名前:nyatto
twitter:http://twitter.com/nyattoh
Facebook:http://www.facebook.com/nyattoh
FBレター:http://fb-letter.com/100002151358967.html
一言:

持ち前の中途半端さが全面に出ています。
あんまり突っ込まれるとぐぅの根も出ませんが、
何かあったらお気軽に書き込んでください。

コメントはスパム対策で一部ですが承認制にしてある記事があります。ご了承下さい。
ツイッター始めました。
Facebookの情報をメールでお届けします

内藤
過去ログ
リンク集
□個人的リンク
VabooLog2011
異邦人の食卓
アラフォー男子のウチのゴハン
アートルーム ヘアビジョン
Look at me.
本と文化の街 スーパー源氏
(古本・書籍検索ポータル)


■相互リンク
・「eguegu-Photo
・「詠う鯨
・「電脳生活で健康維持
・「やくにたたない?PCブログ
・「ジャパネットたかたの通販ガイド

■メーカ
NEC
SHARP
ソニースタイル
TOSHIBA
富士通
Panasonic
日立
エプソンダイレクト
Lenovo
日本hp
Dell
ソーテック
オンキヨー
ASUS Shop

■BTO・パーツ屋
グットウィル
韋駄天PC Online Shopping
エーチャージ
クレバリー
サイコム
TWOTOP
ドスパラ
ハーキュリーズ
パソコン工房
T・ZONE
VSPEC
フェイス
BLESS
フロンティア
マウスコンピューター

■中古
ソフマップ中古販売
ソフマップ・ドットコム 買取りサイト

■ショッピングモール
Amazon
楽天
【Yahoo!ショッピング】おすすめ情報
ライブドアデパート

タグクラウド
TOP  >  読書とか文芸関係  > 

2007年10月09日

英語(UK)版ハリポタの一節を日本の古語に訳してみる試み:表現編4

このエントリーをはてなブックマークに追加
//
前回の「こちたし」は噂話や周囲の人がうるさくて困るという意味でした。
ということで今回は「うるさい」という古語を取り上げました。

・かまびすし
・かまし
・やかまし

Ron was yelling so loudly that Uncle Vernon jumped and held the receiver a foot away from his ear,・・・(中略)・・・Ron bellowed back, as though he and Uncle Vernon were speaking from opposite ends of a football pitch.
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (UK) p.10より

The blast of noise that met Harry's eays when the portrait opened almost knocked him backwards.・・・(略)・・・'I didn't,' he said, over and over again, 'I don't know how it happened.'・・・(略)・・・'I'm tired!' he bellowed finally ・・・
Harry Potter and the Goblet of Fire (UK) p.312〜313より

What with the regular sounds of retching, cheering and the sound of Fred and George taking advance orders from the crowd, Harry was finding it exceptionally difficult to focus on the correct method for Strengthening Solution.
Harry Potter and the Order of the Phoenix (UK) p.407より


例によって岩波古語辞典を引いてみます。
かまし
<<カマはカマビスシ・ヤカマシのカマと同じ>>

音や声がうるさいという意味では「かまし」「かまびすし」「やかまし」共に同じですが、
以下のように「かまし」は「特定の人(の声など)が」うるさい場合に使うことが多いようです。

「・・・夜の声はおどろおどろし。あなかま。」(源氏物語)
→あなかま、は「あな、かま(し)」の略です。当時も略語があったんですね。

「さまざま、耳かましきまでの御祈り・・・」
→うるさいくらい大きな声で祈っている

さて、冒頭の引用では、ハリーの親友ロンが初めて「電話」を使っている様子です。
ロンは魔法使いの家族に生まれていますので、普通の人が使う「電話」の使い方を知りません。
yellやbellowは基本単語なのかよくわかりませんが、
so loudly that・・・や、as though he and Uncle Vernon were speaking from opposite ends of a football pitchという修飾句から大声で叫んでいることがわかります。

特にUncle Vernon jumped and held the receiver a foot away from his earは、「耳かましきまでの」とかなり近い表現です。

ところで、この「かまし」ですが、多分「恨みがましい」の「がましい」の元じゃないかと思います。
(「かまし」の「か」が濁っていますが、こういう音便はよくあるのでここでは触れません)
「恨み事ばかり言っていてうるさい」みたいな意味からだろうと。
ですので、「やかましい」の方が現代語に通じているようで、
実はまだまだ現代語に生きている古語もたくさんあるんだろうと思います。


一方、かまびすし
「千品万種、喧(かまびす)き声、交(こもごも)かまびすし」
「林に鳥集まりてかまびすしかりければ」
ですので、「不特定多数のものから発せられる声や音が」うるさいという意味で使うことが多いようです。

とすると、4巻「the Goblet of Fire」からの引用部冒頭、
The blast of noise that met Harry's eays when the portrait opened almost knocked him backwards.
という一文は「かまびすしき音」なんじゃないかと思います。

一方で言葉の表現として見ると、The blast of noise that met Harry's eaysの部分については、「耳かましきまでの」と似ています。

earにmeetを使うところが面白いと思いますがどうでしょう。
「耳打ちする」に近い表現ですが、意味は全然違います。

ところで、5巻「the Order of Phoenix」からの引用は、双子の兄弟フレッドとジョージが、独自に開発した魔法のお菓子をデモンストレーションしている場面です。

まぁ、あまりきれいなものじゃないので(気にする人は気にすると思いますので)一応直接的な表現部分は避けましたが、
要はそのデモンストレーションで発生する音や、それを周りがもてはやして大騒ぎしている様子が描かれています。

その騒ぎのお陰で、ハリーは宿題(the correct method for Strengthening Solution)に集中できません。

それがまさに「かまびすければ、え書きもせず」という状態です。

ところで、今住んでいるあたりでおじいさんなどが「えぇ言わん」という言葉を使います。
まさにまさに、「え〜ず」の古語がそのまま残っているわけです。
最初に聞いたときは本当にびっくりしました。
京都にいたときも、「よう〜せん」という言葉を聞いて
「能(よ)く〜不(ず)」の漢語調の古語(能くの「く」が「う音便化」している)がそのまま残っていることにびっくりしました。

正直に言うと、親戚も全員横浜周辺にしかいないし、高校までは地方の人と話す機会も全くなかったので、地方でも普通に共通語を使っていると思っていました。
方言というのはお笑い芸人などが「わざと」使っているものだと思っていたので、大学に入ってから「井の中の蛙」だったことに気がつきました。
すごくカルチャーショックでした。

方言には古語の表現が随分残っているようで
(特に今伝わっている古語は京都が都だった頃のものが多いので西日本には多いようです)、
そういう言葉を操れる人は共通語と方言のバイリンガルで、すごいと思います。

最初にこちらへ引っ越したときは、英語の方が断然マシだと思うくらい言葉が通じなくて本当に困りました。
英語を教える前に日本語を教えてくれと、声を大にして言いたい。

やかまし
<<イヤ(彌)カマシ(囂)の転>>
やかましの方は「わずらわしい」という意味にも使います。

「ともかくも言はば、いよいよやかましく、近きあたりの人々、立ち聞かんも恥づかしければ」
→でっかい声で話されたら周りの人に聞こえちゃうじゃないか

これはちょうどいい表現がありました。こんな感じになると思います。
'Vernon, shh!' said Aunt Petunia. 'The window's open!'
Harry Potter and the Order of the Phoenix (UK) p.8より

「しーっ!」というのは日本語でも「静かに」「だまれ」という意味で使います。

ですので、4巻「Goblet of Fire」からの引用である、
'I'm tired!'は、「もうたくさんだ!」「うんざりだ!」「うるさい!」という意味では「やかまし」でもいいと思います。
「やかましい」は現代語でも使うのであまり解説の余地がありません。

今回は現代語でも多少馴染みがありそうな古語でした。
英語の方も平易なのでわかりやすかったのではと思いますが、
あまり解説の必要性も感じられなかったかも・・・

でも類義語の違いについては次回でも取り上げようと思います。

以下今回出てきた本です。


// *** よかったらこちらもどうぞ。 *** //
// ポッターマニア
// ハリー・ポッターの情報一般を毎日更新しているサイトです。用語辞典や原書の情報も充実しています。
// ***

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted at 12:41 | このブログの読者になる -| 更新情報をチェックする | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書とか文芸関係
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。