
ふむー。この結末は・・・微妙。
序盤は登場人物の背負っている人生が滔滔と語られ、またその過去がヤミ金絡みの悲惨な過去なので、読んでいてぐったりする。
「序破急」形式で中盤以降あっという間に物語が転がり始め、一気に読ませる感じがあって、そこそこハラハラさせてもらえるのだが、どうも都合が良すぎる。
結末に至っては、禁じ手だろうと思ってしまう。
今まで読んできた話は何だったんだ、結局どういう話でもよかったじゃん、詐欺師の話だけに詐欺だなと思った。
え、それが作者の真意?
言ってみれば・・・火曜サスペンスの最後の10分、種明かしの断崖絶壁で急にどっかから真犯人が出てきて「実は私だったんです」みたいなパターンなのだ。
なので、細部はよく描かれているけれども、大きな流れとしては「そりゃないよ」という。
登場人物はそこそこ魅力があるのだから、もう少しどうにかならなかったのかなぁ(偉そうですみません)。
道尾秀介は「
最近はもう暗いのイヤなんです、身につまされて。

タグ:
読む